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2007北海道ツーリング 6日目 2007/07/26  84.38km  北海道
黄金道路
ルート地図
【コース】
民宿仙庭〜r34〜百人浜〜黄金道路(R336)
フンベの滝〜広尾町〜十勝港〜とほ宿セキレイ館
【天気】晴れ 【所要時間】8:40〜16:30
【走行時間】4時間36分
【平均時速】18.2km/h 【最高時速】44.0km/h





黄金道路

 ついに6日目の朝を迎える。1日フルに走れるのは今日で最後だ。楽しい時間が過ぎるのは本当に早い。
家族連れの方々が忙しなく朝の用意をする中、手短に身支度を整え出発だ。
旧襟裳岬ユースホステル時代からの慣わしということで、おかみさんに「行ってらっしゃーい」と大きな旗を振って見送ってもらう。

宿泊した部屋の前の廊下
宿泊した部屋の前の廊下
宿の玄関
宿の玄関


 朝陽の中、強い向かい風を受けて海岸線の一本道を走る。左右に広がる背の低い草木の中を突っ切るこの道ははるか遠くまで続いている。
左手には所々牧場があり襟裳牛が放牧されている。

海岸線の一本道を走る
海岸線の一本道を走る
襟裳牛が放牧されている
襟裳牛が放牧されている


 やがて百人浜に到着。昨夜同泊の方々から百人浜はお化けが出るという噂があることを聞かされていたため少し不気味だった。
後日調べたところ、百人浜という名は、江戸時代に南部藩の大型御用船が難破しこの浜で100人超の乗組員が息絶えたことに由来しているらしい。

百人浜に到着
百人浜に到着


 コースから離れて、右側の草原帯にそびえ立つ展望台へ向かう。じゃり道の遊歩道をゆっくりと進むと展望台のたもとに荷物をたくさん積み込んだ自転車を発見する。
近くの東屋でその自転車の主と思しき男性が朝食を食べている。近づいて話をしてみると日本一周中とのこと。
関西から太平洋側を通り北海道まで到着したところだそうだ。基本野宿をしているとのことでワイルドな風貌が印象的だった。
こういう人をチャリダーというのだろうな。私なんか自転車で旅していると言っても宿泊オンリーだし汚いのはキライだからチャリダーではないな。

朝陽に照らされた百人浜を眺める
朝陽に照らされた百人浜を眺める


 展望台に登り朝陽に照らされた百人浜を眺める。草原が金色に輝いている姿が美しい。

 再びコースに戻る。時折海岸沿いに昆布が干されている。

昆布が干されている
昆布が干されている


やがて海岸線の道は県道から国道336号線に変わる。この国道336号線の、庶野から広尾までの海岸線エリアを「黄金道路」という。
山をくり抜いて道を走らせたり、打ち付ける波による侵食を防いだりするのに莫大な費用がかかることからこの名前が付いたということだ。
 ツーリングマップルを見るとトンネルが多い。実は完全なトンネルにはなっていない覆道というトンネルが地図にはないがたくさんあった。

「黄金道路」
「黄金道路」
トンネルが多い
トンネルが多い


 しばらく進むと前方にMTBが駐車してある。近づいてみると道路左脇の滝のある草むらに昨日宿で一緒に夕食を食べたアメリカ人女性が涼をとっている。
「あー!」
「どうも」
今朝私よりもだいぶ早く出発したそうだがここで追いついた。
「こっち気持ちいいですよ。どうぞ。」
と英語訛りの日本語で草むらに招かれるのは妙な感じだ。おじゃましまーす。

滝のある草むら
滝のある草むら


 木陰でしばし歓談し再出発。彼女も今日は広尾のあたりまで行くそうだ。それでは、またどこかで。
私の方がペースは速いのだが、写真をとったりブログ用に写メを送ったりで所々立ち止まるため、期せずして抜きつ抜かれつになってしまった。
トンネルが多いので一人より二人で走ったほうが心強い。

再出発
再出発
抜きつ抜かれつ
抜きつ抜かれつ


 やがて彼女が追いついてくることは無くなり完全に一人旅になった。相変わらずトンネル続きの海岸線を走る。トンネルも工事中で片側通行止めというものが多い。 本当に金がかかる道路だ。でも、これって公共事業を受託する業者的にはウハウハなのでは。
業者だけじゃなくこの辺りじゃあ働き口も限られているし、まあ、「ばら撒き」と批判されようが公共事業は地方の住民にとっても貴重だということは理解できる。
そういえば昨日夕食を一緒にした現場出稼ぎ男性もおそらくこの辺りの工事を担当しているのだろう。

トンネル続きの海岸線を走る
トンネル続きの海岸線を走る
「フンベの滝」
「フンベの滝」


 岩壁からしみ出す「フンベの滝」を見ながらしばしの休息をとり、昼頃に広尾中心街に到着。多少の定食屋はあるだろうとの期待を見事に裏切る閑散ぶり。
やむなくコンビニ昼食。なんか悔しいので公園を探し、涼しげな木陰のベンチでピクニック気分に浸ってみる。

広尾中心街
広尾中心街
涼しげな木陰のベンチで昼食
涼しげな木陰のベンチで昼食



広尾中心街を抜け宿へ

 予定よりもだいぶ順調に進んでいる。というより今日の行程はかなりゆとりのあるスケジュールとなっているため、このままだと16時頃には宿に到着する見込みだ。
午後に入り照り付ける陽射しが厳しさを増す。R336も広を中心街を過ぎると、畑の真ん中を突っ切る農道のような雰囲気になってきた。
道端に生える白樺の樹の下で涼みながら進む。

白樺の樹の下で涼みながら進む
白樺の樹の下で涼みながら進む
サイロや牧草ロールなども目に付きだす
サイロや牧草ロールなども目に付きだす
北海道らしい風景が続く
北海道らしい風景が続く


 あたりには農場が増えてきた。サイロや牧草ロールなども目に付きだす。商店などは何も無く北海道らしい風景が続く。
結局見込みよりもさらに早く、15:30頃に宿付近まで到着してしまった。いくら何でも早すぎるな、と思い、明日立ち寄ろうと思っていた「ナウマン象発掘跡地」に立ち寄る。
 この辺りを走るR336を「ナウマン国道」と呼ばせている割には、発掘跡地自体は特に見るべきものも無かった。
私は今回は行かないが、大樹町にあるナウマン象のミュージアムの方が観光的には良いだろう。

「ナウマン象発掘跡地」
「ナウマン象発掘跡地」
記念碑
記念碑


 さて適当に時間をつぶしたのでそろそろ本日の宿、とほ宿セキレイ館に行ってみよう。観光という意味では何も無いのだが、宿の前に広がる南十勝の牧歌的風景が魅力だろう。
 宿に到着。奥さんに自転車の格納庫を案内される。自転車乗りの扱いにかなり慣れている。後から知ったのだがこの奥さんも筋金入りの自転車乗りだそうだ。

南十勝の牧歌的風景
南十勝の牧歌的風景
宿前の道
宿前の道


 きれいな宿だ。17:00から海岸沿いの晩成温泉に連れて行ってもらうことになった。今のところ今夜の宿泊客は私一人だが後2人来るとのこと。相部屋になりそうだ。 汗をかいた服をちょっと気を遣いながらベットの脇に干す。

 晩成温泉で夕日を眺めながら今日の、いやこの6日間の疲れを癒し、同時に最後の夜の郷愁を味わう。
 初日から雨に降られどうなることかと思ったが、 ふたを開けてみれば毎日気力体力ともに充実し、色々な発見、そして出会いがあった。なんて楽しい6日間だったのだろう。

晩成温泉キャンプ場
晩成温泉キャンプ場
晩成温泉
晩成温泉


 風呂から上がりジャージー牛乳を飲んで海岸線のキャンプ場を散歩していると見覚えのあるMTBがこちらに向かってくる。
「あ!」
「また会いましたね。」
昨日夕食をともにし、今日の午前中に追い抜いたアメリカ人女性チャリダーだ。晩成温泉キャンプ場に泊まるらしい。
 何てことはない、ただ昨日知り合っただけの人にまた会ったというだけの話なんだけど、どうしてこうもうれしいのだろう。
 おそらく自転車で旅をするというマイノリティな趣味を共有しているという連帯感なのだろう。
この車全盛の時代に、何故に敢えてチャリ?自転車を趣味としていない人にとっては我々の行動は、無謀だし、バカだし、幼稚だし、汚いし、意味ないし、ウザイし・・・。 と映るだろう。そう思われるからこそ逆に自転車乗り同士の連帯感は高まっているのかもしれない。

 宿に帰ると常連のお客さんが2名到着した。オーナー夫婦ともかなり懇意なようで、何となく私一人アウェーな感じになってしまったがここは会話に割って入るしかない。 気さくな関西の男性と、実は多摩地区に住んでいるという看護師女性の二人だ。年は私とそれほど変わらないので話しやすいが、この二人の関係が気になってしまう。 結婚はしていないようだが。。。付き合っているのか?
何か食事の時の席順とかめちゃめちゃ気にしてしまったよ。(オーナー夫婦は別室で食事なので3人での食事になった。。)
 飯の味は最高だ。手の込んだ洋風な夕食だった。

手の込んだ洋風な夕食
手の込んだ洋風な夕食


食後、マンガを読んで就寝。このマンガが実は「OverDrive」。帰京後ロードレーサーに興味を持ったのはこのマンガの影響なのだ。
こうして北海道最後の夜は更けていった。