道道1025を走り新冠から浦河へ
5日目。今日も快晴だ。木製のベッドにて窓から降りそそぐ朝陽を浴び目覚める。
朝食を終え自転車に荷物を積むために庭先へ出る。北海道とは思えないほどの強い陽射しだ。
シニアライダーと今日のコースについて話しながら荷造りをする。
日焼け止めを入念に擦り込んで出発だ。ご主人は農家の手伝いに出かけ不在だったため奥さん一人で見送ってくれた。
ご主人と奥さんのお人柄が良くとても過ごしやすい宿だった。是非また立ち寄りたいものだ。
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清潔感のある食事室
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荷物を積むために庭先へ出る
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今日は襟裳岬まで行く予定だ。国道235号を海岸沿いに南下するルートが一般的と思われるが
昨日の経験から国道は交通量の多さと路肩の狭さが予想され走り辛いと踏み、浦河までは国道の裏道である道道1025号を走ることにした。
距離にして本日の予定走行距離の約半分を裏道で行くことになる。
平坦な海岸線と違い山の中を抜けるため多少のアップダウンが想定される。
まずは桜並木で有名な二十間道路に向けてペダルを踏み出す。辺りには見渡す限りサラブレッド牧場が広がる。
朝陽の中数頭の仔馬が散歩をしている。
小高い登りをこなし緩やかな下り坂の先で二十間道路と交差した。遠くまで並木が続く真っ直ぐな道路だ。
確かに春には豪快な桜並木が見られそうだ。
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広々とした畑
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数頭の仔馬が散歩をしている
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二十間道路
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静内川を渡ると同道1025号は明らかに山へ向かって伸びている。それほど高くはない山だがとりあえず越えなければならないようだ。
山道に入ると木々が陽射しを遮り暑さは和らぐ。車もほとんど通らないので走りに集中できる。
やがて山道の途中にちょっとした駐車スペースを発見。「観農台」という展望スポットで新冠の牧場が一望できる。
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「観農台」
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平地に降りてきた
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さらに登りが続く。息が切れ汗も大量に吹き出てくる。何とかピークを迎え一息つく。やはり裏道のアップダウンは相当なものだ。
いったん大きく下ってから、さらに標高差100m弱のアップダウンが続く。予想以上に体力を奪われる。
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登りが続く
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山を抜けると再び牧場が姿を現す。様似の辺りまでは断続的に牧場がある模様だ。
山道を抜けては小さな集落が現れ、現れては再び山道に入る。特に目ぼしい観光スポットも無くただただ道が続く。
こういった単調な道は、体力的にはもちろん、精神的にも苦痛だがGPSを見ると着実に浦河まで近づいていることが確認できなんとかモチベーションが保てる。
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再び牧場が姿を現す
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単調な道
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ようやく浦河に抜ける。国道にぶつかる。昨夜ご主人に教えていただいたお勧めの定食屋へ向かう。
海岸線のじゃりに日高昆布が天日干しされている。磯の香りがほのかに漂う。
やがて定食屋に到着。お腹がすいたので豪快なかき揚丼を食べる。ボリュームたっぷりで750円。
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浦河市街
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日高昆布が天日干しされている
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かき揚丼を食べる
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浦河から襟裳へ
R235はこの定食屋のあたりで襟裳に向かうR336と襟裳をショートカットし東海岸に抜けるR236に分岐する。
襟裳に立ち寄らない車はR236を通ることになり、R336は交通量が減ると踏んでいた。
予想通りR336に入った途端、工事用の車両がたまに通過するだけで交通量が明らかに減った。
右手に見える海にはごつごつした岩が突き出しており荒々しい。ローソク岩、親子岩と名付けられた観光名物のようだ。
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ローソク岩
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親子岩
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アポイ岳付近にはトンネルが多い。交通量や人通りが極端に減り心細くなる。
荒削りの岩に打ち付ける波を右に見ながらさらに進む。
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アポイ岳付近
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人通りが極端に減る
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荒削りの岩に打ち付ける波
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15時頃にえりも町内に入った。急に風が強くなった。民家も人通りもない殺風景な地帯を強風を受けながら進む。追い風だ。
中心街にあったセイコーマートで水分補給する。丘の上の白い風車が風を受け勢い良く回っている。
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えりも町内に入った
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えりも町中心街
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丘の上の白い風車
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いよいよ襟裳岬へ向かう。R336は岬をショートカットしてしまうので、道道34号を行く。
風はますます強くなりビューと音を立てて吹き抜けている。辺りの風景は鄙びていく。
昆布漁で生計を立てる民家が多いのだろうか。砂利に昆布を干している姿が散見される。
ふと振り返ったら海に夕日が射しかかっていた。
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海に夕日が射しかかっていた
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昆布漁で生計を立てる民家
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岬近くは丘陵になっており細かいアップダウンが続く。もう100km以上走っているので脚にこたえる。
時折観光客が乗用車で通り過ぎるのみで強い風の音しか聞こえない。
強風に耐えるためか背の低い草木が目立ち襟裳岬独特の風景を形作る。
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岬近くは丘陵になっている
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背の低い草木が目立つ
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東側の海岸が見える
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ついに襟裳岬に到着した。自転車を停め観光ポイントまで歩く。
目の前に、写真では良く見たことのある、岩礁が点々と連なる風景が飛び込んでくる。
これが北海道の南の尖ったところか。感無量である。
さらに数百メートル歩き海ギリギリまで近づく。
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岩礁が点々と連なる
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海ギリギリまで近づく
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撮影スポット
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夕日に照らされる海
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期待通りの絶景に満足し本日の宿「民宿仙庭」に向かう。
昔は襟裳岬ユースホステルという名前だったようだが、会員料カットのためかユース協会を脱会している模様だ。
岬から程近くのオレンジ色のド派手な宿がそれだった。
かなり年季の入った木造の建物で部屋もそれなりの味が出ていた。床がギシっと鳴ったりもした。
正直「ここに泊まるのキツイ」と思ったが部屋を案内してくれたのがヘルパーの若いお姉さんだったのでテンションはやや持ち直した。
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オレンジ色のド派手な宿
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とりあえず風呂に入るとすぐに食事だ。家族連れの宿泊客が多く宿内が何だかバタついている。
家族連れ以外の人たちと一緒に和室で食事。ジンギスカンや渓流でとれた新鮮魚料理などボリューム満点。
先ほどのヘルパー女性、年配ベテランライダー(当宿に既に何回も泊まっているらしい)、現場出稼ぎ男性、
渓流釣り師のヘルパー男性(料理担当、いわゆる「主」か)、アメリカ人女性チャリダー(神戸の大学で講師しているとのこと、MTBでツーリングしている)
というメンバー。
ビールをかなり飲み料理も目いっぱい食べた。みんなで旅の話をして盛り上がった。一期一会なので気を遣うことがなく、当初想定していたよりも気楽だった。
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ジンギスカン
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渓流でとれた新鮮魚
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ほろ酔いで就寝。良く眠れそうだ。