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2007北海道ツーリング 2日目 2007/07/22  107.32km  北海道
美笛峠
ルート地図
【コース】
支笏湖〜R276〜美笛峠〜道の駅フォーレスト276大滝
〜R453〜洞爺湖〜壮瞥公園〜R37〜白鳥湾展望台
〜室蘭ユースホステル
【天気】晴れ 【所要時間】9:00〜18:30
【走行時間】5時間41分
【平均時速】18.8km/h 【最高時速】45.0km/h



美笛峠

 ログハウスの大きな窓いっぱいに降りそそぐ朝の光で目覚める。相部屋中心のとほ宿だが昨日の宿泊者は結局私ともう一人の自転車乗りだけだったので 各自一部屋使っていたので、気を遣うこともなく大きな声であくびをしてみる。
 窓の外を眺める。晴れてはいないけど雨は止んでいるようだ。
時計代わりの携帯電話を見るとまだ5時過ぎだ。ふぁーあ。もう少し寝るかぁ。 昨日の夜は寝床についてから外のヒキガエルどもの大合唱で寝つきが悪かったのだ。

 7時過ぎに起床し1階のトイレに行く。7時半から朝飯とのことだからもうオーナーさん達起きてるだろうな。 しかし1階の電気は消えたまま。あれ?まだ寝てやがんのか。まあ、世間は日曜日だからゆっくり寝たいんだろうな。 なんて気を遣ってしまうのもとほ宿ならではだ。やはり友達の家か知り合いの家に泊まっている感じだなあ。(金払ってんだけど。←しつこい)

 2階の部屋に戻り時間節約のために出発の準備をせっせとこなしているうちに7時半になったので朝食を食べに1階に降りる。
ふむ。軽めのモーニングセットか。量は少ないがパンはおかわりできるだろう。自家製パンのようだ。チーンという音とともにトーストが勢い良く飛び出す。 カリカリにした自家製パンに濃厚バターを塗り込み頬張る。うん、さすがにうまい。穀物が程よくブレンドされておりもちもちっとした食感だ。
 自転車乗りにとって食事はガソリンだ。特に炭水化物はエネルギーとなるので積極的に摂取するのだ。
自家製パンだろうが高級パンだろうがとりあえず量を食うぞ。ということで、私ともう一人の自転車乗りで5枚ずつのパンをいただいてしまった。
これにはオーナーちょっと困惑気味だった。結構いい値段するんだろうか。

2日目の出発
2日目の出発


 さて朝飯も終えいよいよ2日目の出発だ。外へ出て自転車に荷物を積み込んでいると雲の間から薄っすらと陽が差し込んできた。 やった今日は晴れだ。思わずよっしゃ〜っとガッツポーズ。天気一つでこうもテンションが変わるとは我ながらあきれるのだが。
 宿の前でオーナーさん夫婦、関西自転車乗りさんと記念撮影。お世話になりました。さあ出発〜。と思ってふとチェーンを見ると赤錆が付着している。 何い〜?昨日の雨で錆びたのか?1日でこんなに?
へこんでる私を見てオーナーさんがチェーンオイルを持って来てくれた。さすが元自転車乗りだ。ありがたく使わせていただく。 思い切り吹きかけると何とか赤いのはなくなったようで一安心。
思えば昨日雨の中到着して以来、最後までお世話になりっぱなしだったなあ。今度支笏湖に来る際にもまた立ち寄らせていただこう。

支笏湖沿いのR276
支笏湖沿いのR276
支笏湖は昨日同様霧がかかっている
支笏湖は昨日同様霧がかかっている


 新千歳空港に向かう関西自転車乗りさんと別れ、支笏湖沿いのR276を美笛峠方面に進む。右手に見える支笏湖は昨日同様霧がかかっている。 時折晴れ間が見えるものの太陽はすぐに雲に覆われてしまう。それでも昨日の霧雨よりは全然ましというものだ。
 リアキャリアに積んだ荷物の重さにも慣れ快調に飛ばしていく。
やがて支笏湖畔を離れ美笛峠への登りが始まる。
 出発前に美笛峠の標高差と勾配をリサーチしたところたいした峠ではなさそうだった。そのリサーチどおり緩やかな登り坂で幕を開ける。
この程度の勾配なら峠というほどでもない。眼下に広がる山や森林を眺めながらのヒルクライムだ。

美笛峠への登りが始まる
美笛峠への登りが始まる
山や森林を眺めながらのヒルクライム
山や森林を眺めながらのヒルクライム


何度かカーブを切ると徐々に標高が高くなっていく。登るほど辺りが霧で覆われていき、視界はすでに前方3メートルまでしかきかない。

 美笛橋を始め「笛」の字がつく小さな橋がいくつも続く。
 やがて前方にトンネルが現れる。昨日ラップランドのオーナーさんから「美笛峠はトンネルの中でピークを迎える」と聞いていた。 あのトンネルを抜ければ峠を越えられるのだな。

徐々に標高が高くなっていく
徐々に標高が高くなっていく
美笛橋
美笛橋


 トンネルに入る。歩道はない。トンネル内の照明も貧弱で後ろから車に私の姿が視認されるかどうか微妙だ。そしてトンネル内のくせに登り坂で道路は水滴で濡れている。 何だかこの上ない悪条件だな。しかし突入した以上は一刻も早く通り抜けるのみだ。気合を入れてペダリングする。
ほとんど交通量はないのだが時折通る車のエンジン音がトンネル内にこだまして不気味なうなり声のように聞こえる。 また大型トラックが後方から迫り来る時の爆音は凄まじい。
 そんな悪条件に耐え抜きようやく出口が大きく見えてきた。

トンネルを抜けると真夏の空
トンネルを抜けると真夏の空
長かったトンネルを振り返る
長かったトンネルを振り返る


 そしてついにトンネルを抜ける。うわ。まぶしいぞ。トンネルを抜けると真夏の空が広がってた!
真っ青な空に浮かぶ立体感のある白い大きな雲。強い陽射しながらもカラッとした気持ちの良い空気。
これがオレの待っていた北海道だよ!雨は論外。曇りだって満足できない。やっぱり北海道はこうじゃなくちゃ!
よっしゃ〜。いきなりやる気のバロメーターがグングン上がる。サングラスをかけ日焼け止め入念に塗る。
ようやく夏が来たよ〜。

美笛峠の標識
美笛峠の標識
ダウンヒルに突入
ダウンヒルに突入



洞爺湖へのダウンヒル

 美笛峠の標識を越えるとダウンヒルに突入だ。
眩暈がするくらい強い陽射しの中、風を切り下り坂を突っ走る。視線の先にはどこまでも青い空が広がっている。

 やがて「道の駅フォーレスト276大滝」に到着した。この辺りの名産のきのこをふんだんに使ったきのこ汁が有名とのことだ。 ちょうどお腹も減ってきた。ここで昼飯休憩にしよう。
 下っている時は風を受けていたのでそれほど暑さを感じることがなかったが、自転車を降りるとあらためて陽射しの強さを感じる。

道の駅フォーレスト276大滝
道の駅フォーレスト276大滝
1億円トイレ
1億円トイレ


 まずトイレに立ち寄るか。案内板に「1億円トイレ」とか書いてあるがなんのこっちゃ?
 売店を抜け階段を下りトイレに辿り着くとまずはトイレの前の広場に大きなグランドピアノがあるではないか。しかも自動演奏中。あ、確かに金かかってそ。 そしてトイレの中も無駄にきれい。ていうかピカピカだ。う〜む。あまり意味のないような「1億円トイレ」。でも利用者としては快適この上ない。

きのこ王国
きのこ王国
きのこ汁昼飯
きのこ汁昼飯


 さて飯にしよう。ツーリングマップルに載っている「きのこ王国」の100円きのこ汁をあえて回避し、道の駅の隅っこにある空いたきのこ汁屋で、ホエー豚の串焼きと地鶏焼きとともにきのこ汁を食べる。パラソルの下の日陰のベンチでゆっくりとくつろぎながら食べられるので良い。

 昼飯を追え自販機で水分調達。この天気じゃ飲み物はこまめにとらないと。
 そして洞爺湖に向けて出発だ。美笛峠を越えてからというもの、道の左右には林が広がっている。

長流川(おさるがわ)
長流川(おさるがわ)
林道のような自然あふれる道
林道のような自然あふれる道


左手の林の手前には長流川(おさるがわ)が流れているが、この水がまたきれいなこと。思わず水浴びでもしたくなってしまう。
 やがてR276からR453にスイッチ。洞爺湖まではこのR453に乗っていく。さほど交通量もない、林道のような自然あふれる道を快調に飛ばしていく。 下り基調なのでペダルが軽い。

林道を抜け平地に下りて来た
林道を抜け平地に下りて来た
左手には畑が現れた
左手には畑が現れた


 たまに平地があり、ちょっとした集落や温泉街を抜ける。北湯沢温泉の辺りを流れる長流川の川底の石の色がもうわけわからん。鉄分の影響ですか?気持ち悪っ。

長流川の川底の石の色が変
長流川の川底の石の色が変


そして下り基調な道は終わりアップダウンの多い道が続く。もう疲れたっつーの。炎天下で体力が奪われる中、今日の最終目的地である室蘭までまだ半分程度の距離が あることが疲れを増幅させる。何となくスケジュールもタイト感がある。朝の出発時間が遅かったかな。

 洞爺湖が近づくにつれ辺りは完全に平地になり徐々に市街地の様相を呈してきた。湖畔にある壮瞥公園から洞爺湖を見下ろしてみることにした。
国道から右折し短い登り坂を登り切った所に洞爺湖があった。ここからさらに山道を登ったところに壮瞥公園はある。10%以上の激坂なため速攻手押し!
結構登った所で小さな公園がある。壮瞥公園だ。おお、洞爺湖が一望できる。絶景なり。水が青い。

洞爺湖を一望
洞爺湖を一望
煙を吹いているのは有珠山か
煙を吹いているのは有珠山か


 振り返ると有珠山や昭和新山も見える。まだ煙を吹いているのは有珠山か。何にしても好天に恵まれ良かった。

壮瞥町の街並み
壮瞥町の街並み
洞爺湖畔から海沿いのR37に抜ける道
洞爺湖畔から海沿いのR37に抜ける道



室蘭へ

 さて先を急がねば。洞爺湖畔から海沿いのR37に抜ける途中でかなりの夏バテ状態であることに気付く。さっきセイコーマートで買ったドリンクを早くも飲み干さん勢いだ。 喉が渇くので飲むのだが、これが確実に夏バテを引き起こす。でもわかっていても飲んじゃう。R37に出てからもコンビニを発見すると立ち寄りドリンク補給。 またゴクゴク。飲んでも癒されない。水分じゃなくイオンが足りないというやつなのかな。まあ何とかごまかしながらようやく室蘭市に入る。

夏バテ状態でR37を走る
夏バテ状態でR37を走る
展望台から白鳥大橋を望む
展望台から白鳥大橋を望む


 白鳥大橋を望める展望台に立ち寄る。青い海がきれいだが、湾岸には白い煙を容赦なく放出しているきったねー工場が目立つ。空気悪そ〜。あの付近を走るのかよ。 でも今日の宿室蘭ユースホステルにも18時くらいには到着できそうだ。精神的に余裕が出てきた。

工場群を右手に望みながら疾走
工場群を右手に望みながら疾走


 そして製油所や製紙工場、製鉄工場などの工場群を右手に望みながら東室蘭駅方面に向け疾走。 灼熱の太陽の下で走り続けたためバテてしまい脚に力が入らない。わずかな登り勾配でも明らかにスピードが落ちる。
 スピードメーターは100kmを超えている。GPSのナビ機能を使い室蘭ユースホステルをセット。
小高い丘の上へと導かれ、最後の力をふりしぼり登坂する。
 やがて左前方に真っ白な建物が見えてきた。おそらくあれが室蘭ユースだな。ふう。なんとか着いた。
高台にある室蘭ユースからはイタンキ浜という砂浜が一望できる。「鳴り砂海岸」とも呼ばれるこのあたりの砂浜はとてもきれいなのだそうだ。 夕日に照らされるイタンキ浜にしばし見入ってからユースへ入る。

夕日に照らされるイタンキ浜
夕日に照らされるイタンキ浜
室蘭ユースホステル
室蘭ユースホステル


 室蘭ユースホステルは簡単に例えれば古びた小学校のような建物だ。ガラガラとガラス戸を横に開けて玄関に入ると下駄箱エリアがある。 自転車はこの下駄箱エリアに置かせてもらった。病院にあるようなスリッパを履き玄関を上がるとすぐにフロントがある。
フロントの右手には食堂が、左手には自販機と学校のイスを円座に並べたちょっとした休憩所がある。全体的に使っている器具が一昔前のものでそれらの並び方も雑然としている印象だ。

 フロントで簡単に宿泊手続きをとっていると大きなリュックを背負った青年が入ってきた。彼は古びたユースの会員証を出し宿泊票を記入する。中々手馴れている。 そして記入に戸惑う私をよそにさっさと精算を済ませ「よろしくお願いしま〜す」と管理人に言って客室の方へ消えていった。
 なぜ「よろしくお願いします」なのか私には意味不明だ。こっちは客だろうが。でもユースホステルの中には客でも配膳や掃除を手伝ったりする特殊な宿もあるということは聞いていたのであまり敏感にならない方がよさそうだ。

 さて部屋はまあ思ったほど汚くない。むしろ割りと清潔にしている方か。木製の簡単なドアを入ると木製の2段ベッドが2組ある。 その奥に畳のスペースがありテレビが設置してある。全体で6畳ほどのスペースにこれだけ物を置いているのでひどく窮屈に感じる。
しかし今日はお客さんが少ないため相部屋ではなく1人で利用できるとのことで一安心だ。
ベッドはちょっとこ汚いので(勝手なイメージ)和室スペースで過ごすことに決めた。

部屋は割りと清潔
部屋は割りと清潔


 さてまず風呂に行こう。ガラガラ。うわ。やはり水周りは設備の古さがごまかせないなあ。水垢のこびりついたシャワーか。 我慢だオレ。簡単に汗だけ落とし速攻退散。

 さあ飯を食いに行くか。室蘭ユースホステルでは団体客以外は夕食が出ない。歩いて10分程の所に輪西駅がありその駅前にそこそこの街があるとのことだ。 夕焼けを背中に浴びながら湯上りの熱を冷ましながらのんびりと散歩がてら輪西駅に向かう。湾岸の工場群が真っ白な煙を吐き出している。

工場群が真っ白な煙を吐き出している
工場群が真っ白な煙を吐き出している
輪西神社の夏祭り
輪西神社の夏祭り


 細い下り坂を通っていると前方に何だか人だかりが見える。何だ何だ?近づくと浴衣を着た若い男女の姿や顔を真っ赤にしているおっちゃんの姿が見えてきた。 どうやら輪西神社で夏祭りが開催されているようだ。へえ。楽しそう。ちょっとのぞいてみるか。
焼き鳥などの焼き物の香ばしい匂いが空腹の身に刺激的だ。 ビールも旨そうだな。ここで夕食にしちゃおうか。でもどう考えても地元民だけの内輪な祭りなんだよな。よそ者が落ち着いて飯を食うような場所はなさそう。

 ということで結局駅前のラーメン屋でカレーラーメンを食べることにした。室蘭名物カレーラーメンとか書いてあるがその手の味はカレーうどんで十分だよ。
それにしてもカレーラーメン大盛りとご飯そして餃子5個のセットはいくら空腹だったとは言え食い切るのに一苦労だった。

カレーラーメン
カレーラーメン


 辺りはすっかり真っ暗になってしまったのでタクシーでユースまで帰る。
宿に帰り洗濯をし『パパと娘の7日間』を観て就寝。今日は疲れたなあ。