5日目 美瑛
5日目 美瑛
旭川の中心街に程近いところにある、旭川グランドホテルにて旅行5日目の朝を迎える。
今日はここから20km程行ったところにある美瑛町の「パッチワークの路」という観光地をツーリングしてみようと思う。
手早く出発の準備をしていると、フロントから内線電話がかかってくる。昨日はシングルルームに空きがなくツインルームに泊まったのだが、
どうやら今日はシングルルームに空きが出たらしい。
私は旅行の時に、金に糸目をつけるのは嫌いだが、さすがに、このツインルーム(1泊2万円)に連泊するのはちょっと無駄に思える。
快くシングルルームへの変更を了解する。
用意を済ませ、半そで&ショートパンツ&リュックサックという、高級ホテルには似合わない格好でフロントを抜け、自転車置き場へ行く。
朝飯は、近くのコンビニで調達することにしよう。
ホテルを出る。今日は平日だ。朝9時頃の街はスーツを着たビジネスマンや、自転車通勤途中の女性が多く、嫌でも日常を思い出してしまう。
道東を旅行していたときは、自然の雄大さしか目に入らなかった。非日常的な旅の気分だった。そういう意味では、今日は、「旅」というより、「観光旅行」に近い
気分である。何しろ、手を伸ばせばすぐに、セブンイレブンやマクドナルドがある。まあ、これはこれで、安心感がありいいのだが、日常を思い出してしまうので、
私の「夏休み」が終盤に差し掛かっていることを感じずにはいられないのが少し寂しかった。
碁盤の目状の通りをいくつか抜けて、R237沿いに南下する。途中、コンビニで朝飯を買い、「道の駅 旭川」で食べる。
今日は、陽射しがすごく強い。食事をしている最中も汗が止まらない。
30分くらい走り、旭川の街を完全に抜けると、右手には畑が広がりだした。左手には、JR富良野線が並走している。途中何度か、ローカルな列車に追い抜かれる。
さらに走ると、だんだん店が減り始める。ジャージを着て自転車でのんびり走る学生を時折、追い抜く。
程なく、「パッチワークの路」の入り口に到着。ここからが、案外つらかった。「セブンスターの木」や「親子の木」といった有名スポットは
こんもりとした丘の上にあるのだ。丘といっても結構な坂になっている。予想もしていなかった登りにバテ気味だ。
それでも、何とか登り切り、「セブンスターの木」のもとで一休み。さすが有名なスポットだけあって観光客が多い。言葉を聞いていると中国人っぽい。
最近は日本の観光地に外国の方が多いなあ。

「親子の木」
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「セブンスターの木」
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天気があまり良くない。朝は晴れていたのに、どういうわけか、どんよりとした分厚い雲が空を取り囲んでしまった。

「ケンとメリーの木」
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手入れされた畑が続く
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それにしても、やはり絶景であることは変わらない。こんな所をMTBでツーリングできるのは幸せだ。観光バスの団体さんの脇をサアーッと軽快に走りぬけ、
次のスポットへ向かう。周りの畑の匂いを含んだ風が心地良い。

美瑛らしい景色
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「マイルドセブンの丘」
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景色を楽しみながらのんびり走る。しばらくすると道に迷ってしまった。このパッチワークの路、どこもかしこも似たような景色なのだ。
地図もないし、近くに人がいる気配はない。まずいなこれは。。。引き返しても、似たような農道にぶつかってしまう。車の場合、迷っても、試行錯誤で道を発見という技が
簡単に使えるが、自転車でそれをやると体力を消耗してしまう。簡単にあっち行って見よう、というわけにもいかない。。。

似たような景色が多い
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やばいな。ちょっと深みにはまったあたりで、突然、「Excuse me.」 という声が聞こえる。振り返ると後ろから、アジア系の外国人が話しかけている。
どうやら彼も道に迷っているらしい。俺に聞かれてもな〜っと思っていたが、なんと、彼は地図を持っているではないか。
と、そこに、農業用トラクターが通る。このチャンスは逃せない!強引にトラクターを停止させる。地元のおじさんに地図をみせ、ようやく現在地を把握。
アジア系外国人男性にも、私の拙い英語で説明してあげた。ちゃんと分かってくれただろうか??
パッチワークの路の裏側の山の中を軽快に下る。人気のない山の中にポツンと現れた小学校の角を右折し、なんとかR237に戻れた。
陽射しがまた強くなり、国道を走る車の手前には「逃げ水」がキラキラと光っている。
道の駅などに寄り道しながら来た道を引き返し、旭川の中心街を突き抜け、「旭川ラーメン村」を目指す。
車の多い大通り沿いを窮屈に走り、午後3時に到着。
平日のためか、どの店舗も客が少ない。確か以前来た時には店の外まで客が並んでいたのだが。東京にもある有名店に入る。ラーメンを食べると、
なんとなく期待していた味と違う。まあ、こんなものか。ちょっと残念だったが、口直しに近くのソフトクリームを食べ満足。
大通りを引き返し、ホテルを目指す。午後5時になろうかというのに、相変わらずものすごい暑さだ。途中でコンビニで水分補給をする。
やがて碁盤の目状の中心街に戻り、並木通りをゆっくりと進む。暮れ始めた夕陽が、並木の葉をオレンジ色に染める。
長かった旅行もいよいよ今日で最後だ。色々あったこの旅行のことを思い出しながら、夕暮れが近づく旭川の町をのんびり走り、ホテルに戻る。