2日目 標茶
2日目 標茶
塘路湖半のキャンプ場、「レイクサイド塘路」を出発したのは午後1時頃だった。
MTBの硬いサドルから解放されたくつろぎの時間はあっという間に
終わり、再び国道391号へ向かい重いペダルをこぎ出す。
午前中に過酷なアップダウンと戦った疲れもあるのか、今日の宿泊地、多和平キャンプ場までの
道のりが果てしなく遠いような気がする。
塘路湖を右手にR391を北上するとすぐ左手にシラルトロ湖が現れた。シラルトロ湖は周囲7.5km、最大深度2.3mで、海跡湖であるといわれ、
湿原の創成紀を思わせるたたずまいを残している。湖面にはところどころ藻のような植物が浮いていて、湖というより沼のようだ。

湖面に藻が浮いているシラルトロ湖
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シラルトロ湖沿いの道を進む
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R391はしばらく
シラルトロ湖の周回に沿って続いている。道が狭いのか交通量が増えたのかわからないが、そばを走る車が気になり、やや走りづらくなってきた。
午前中の疲れが出て調子もいまいち上がらない。
塘路湖の辺りでは曇っていて涼しかったが、ここへきてまた夏の陽射しが照り付けてきた。胸元にぶら下げていたサングラスをかけ、気合を入れる。
シラルトロ湖を過ぎると、だらだらとした登り坂が多くなった。
何回かカーブをしながら、一気に標高を稼いでいくようだ。もはや午前中のような体力はなかったが、
ここで歩いてしまうとまだ先は長いし後が大変なことは良くわかっていたので、ギアを一番軽くして、なんとか歩かないで登りきった。
湿原地帯を越えると、周りの景色がだいぶ変わってきた。前後左右、見渡す限りの原野が広がってきた。

どこまでも続く農道
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R391と釧網本線の線路と釧路川が平行して、
原野の真ん中を走っている。これぞ北海道といった感じの雄大な景色だ。地平線まで見えてしまいそうなくらい遮るものがない景色。時折通り過ぎる車の音以外は何も
聞こえない。草原を渡る風が疲れた体を癒す。
標茶の駅に近づくにつれ、左右の草原地帯に牧場が多くみられるようになった。たいした柵もない場所に、牛や馬がほぼ放し飼いにされている。
午後3時をまわり、
そろそろ今日のキャンプ場のことが気になりだした。明るいうちにキャンプ場にたどり着けるのだろうか。ここら辺で力尽きたら、
牧場主の家に駆け込み泊めてもらえるだろうか、などと最悪の場合を考える。
長時間にわたるツーリングでお尻の痛みがかなり限界に近づいて弱気になっていた。

放し飼いの馬
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白馬
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標茶の市街地に入ると、道の左右にそれなりに店が立ち並びはじめた。
とりあえずJA直営のスーパーでドリンクとカップラーメンを購入。隣接する生活用品店で
キャンプ用ガスとガスバーナーを購入した。今日の夜飯は、とりあえずカップラーメンにする予定だ。
続いて標茶の駅を探索。小さな駅で、周りの商店街も、まるで
活気がない。寂れた地方の現状を目の当たりにしてしまった。うろうろとしてみたが泊まれそうな場所もない。
仕方なく、記念にソフトクリームでも食べようと思い、商店街の端にある小さな喫茶店へ行ったが、ここのソフトクリームがまったく普通の味。標茶は酪農地帯だから
ソフトがうまいと思っていたので残念。
とりあえず、多和平キャンプ場に陽のあるうちにつくしかない。地図上ではあと15kmくらいだ。徐々に夕暮れが近づいているのを感じながら先を急いだ。