旅行のきっかけ
旅行のきっかけ
旅行を思い立ったのは、出発の1週間前だった。
夏休みが8月1日から1週間あり、どこかへ旅行に行きたいとは思っていた。
暑いので涼しいところがいい。
候補地は国内なら、長野かどこかの高原地帯か東北、北海道など。
ただ、男の1人旅となると、軽井沢、札幌といったいわゆる観光地では、似つかわしくない。
そもそも好きで1人旅をするわけではないが、ここは発想を逆転させ、1人旅ができるチャンスもそうはないというプラス思考に持っていった。
だったら、究極の1人旅をすべきではないか。
そんなことを考えているうちに、以前、弟が学生時代に北海道を自転車で旅して回っていたことを思い出した。
よくその体験談を聞かされて実は少しあこがれていた。
「大切なものは失って初めて気付く」とはよく言ったもので、
学生時代の私は、時間を持て余していたものの旅行にはまったく興味がなかった。
社会人になって自由な時間が少なくなってから初めて、学生の頃もっといっぱい旅行すればよかったということに気付いたのである。
そんな後悔の念も手伝ってか、北海道自転車旅行は夏休み1週間前に、急遽決定したのであった。
やると決めたら一直線になるタイプの私は、旅行前の最後の日曜日、早速、航空券を手配。
何といっても旅行シーズンの真っ只中。まずは目的地に着かなければ始まらない。
詳細なルートは後回しにし、イメージで、行きは釧路着、帰りは旭川発を購入。
続いてMTBを購入。キャンプ用品は弟が使っていたものを借りた。
平日の夜にも、MTBのキャリアセットアップ、パニアバッグ、
ウェアの購入等を強行し、ほとんど休む暇がなかった。
こうして何とか出発前夜の深夜3時頃ようやく荷造りを終えた。
翌朝は5時起きの予定。2時間しか眠れなかった。